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その1 夢を掘り下げる

まずは夢に取り組むため準備運動です。創業する前に最低限、次の5つを準備しておきたいところです。

1 自分自身の棚卸しをする 2 ビジネスのルールを知る 3 業界を知る 4 顧客を知る 5 資金を用意する
1.自分自身の棚卸しをする

マーケティングの「4P」をご存知ですか?

  • Product(商品)
  • Place(流通)
  • Price(価格)
  • Promotion(広告)

のこと。この4つを押さえるのがマーケティング成功のポイントといわれます。ではこの4つで、自分自身をマーケティングしてみましょう。

これが「自分自身の棚卸」です。

  • Productは自分自身のキャリア
  • Placeは人脈
  • Priceは評価
  • Promotionはコミュニティ

などと考えてみる。 もしかしたら、思い込みや先入観から自分自身を限定したり過大評価したりしているかもしれません。 それぞれの強み(得意なこと)、弱み(苦手なこと)を冷静に分析しましょう。

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2.ビジネスのルールを知る

事業経営の基本ルールは、儲けること。売上げではなく限界利益を稼ぎ出すことです。 限界利益とは簡単にいえば、売上高から仕入高を引いた利益のことです。

「社会貢献」や「顧客第一主義」などの理念も大切なことですが、ルールではありません。 限界利益を稼ぐという基本ルールに則していなければ、高い理想も実現できないばかりか、社会的に迷惑な存在にさえなります。

しかし、限界利益をあまりにも高くすれば顧客が離れてしまいます。 このあたりのバランスを取りながら稼ぐことが第一のルールなのです。

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3.業界を知る

もし業界自体が低迷していたら、よほどの勝算がない限り、自分自身の努力だけではどうすることもできません。事前に業界情報を入手しておきましょう。

業界の先輩経営者に動向を尋ねる他、税理士や公的機関が持っている業界情報、TKC経営指標(BAST)などから情報を得ることもできます。 業界全体の売上高や収益性など、業界の規模や傾向を把握しましょう。 もし異業種への転身を考えるならなおさらです。

さらに重要なのは、得た情報をニュートラルに解釈することです。思い込みや楽観を捨てること。はじめから確率の低い選択をする必要はありません。 業界に将来性がない場合や、他社との競争がとても激しい場合は、その業界での創業を諦めることも大切です。 後悔しない判断のために、客観的視点で業界を観察しましょう。

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4.顧客を知る

自分が提供しようとしている商品やサービスと顧客のニーズのミスマッチがあれば売れるはずがありません。顧客ニーズを知って、顧客を選定しましょう。

選ぶということは、裏を返せば捨てることです。

自分の夢のために必要でない顧客は捨てましょう。顧客を絞り込み、その顧客にとって価値ある提案をすることです。 若年層か熟年世代か、所得は高いか低いかなど、顧客を分類し、どの分類の顧客をつかむのかを考えます。

そのためにはいろいろな方から意見を聞くことがとても重要です。ニッチな需要をつかむこともあれば独りよがりに気づくこともあるでしょう。数多くの意見から、自分自身の事業に合う顧客を探しましょう。

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5.資金を用意する

いよいよ自己資金の準備です。当初事業に必要な資金の半分は最低限確保しましょう。その努力すらできないなら計画自体を考え直す方が良いかもしれません。また、ある程度の資金が用意できなければ金融機関の信用も得られません。 できれば、開業資金の半分に加え、6カ月分程度の生活費を確保しておくのが良いでしょう。半年間は無報酬でも耐えられる資金を確保しないと、事業存続も難しくなります。

資金調達に当初から金融機関を当てにしない方がベターです。国民生活金融公庫や行政機関の制度融資など、創業者向けの融資制度を利用する場合でも、全体の半分は自己資金を用意しなければなりません。

資金が足りなければ親族の援助を得る努力を。当初1年は返済を待ってもらうといいでしょう。 しかし何より、創業しようと思ったら、まず第一に貯金です。

 

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